ぶつけてものを壊してしまった!対物賠償保険でカバー!

人以外の損害を補償する保険

自動車保険の補償対象は大別すると人とそれ以外の物品があります。このうち、人以外の物品を補償するのが対物賠償保険です。保険契約者が起こした事故によって他人の車を壊したり、信号機や標識などの設備を傷つけた場合に適用されるのが一般的です。あくまでも対物であり、人を傷つけてしまった場合は適用されません。また、補償対象は事故の被害に遭った相手側に限られるので、保険契約者の車やその他の物品に損害が生じても補償の対象外になります。例として自分の車を車庫に入れようとした際に運転を誤り、車と車庫の両方を破損させた場合はどちらの損害に対しても補償されません。対物賠償保険とは別に、自分が所有する物品を補償する契約プランを選ぶ必要があります。

補償額は無制限を選ぶのが賢明

対物賠償保険は補償額によって掛け金が変わります。補償額が大きくなるほど高額になりますが、物品を破損させた際の損害額はほとんどの場合において高額なのも事実です。道路設備や建物を破損させると数億円の損害額になることも珍しくありません。補償額に上限を設けていると、差額分は事故を起こした本人が自己負担で支払うことになります。一般的なサラリーマンが数億円の損害額を支払うのはほぼ不可能なので、補償額は無制限に設定するのが賢明と言えるでしょう。掛け金は高額ですが、万が一の事態に見舞われても被害者側に十分な補償を行うことができます。補償額が無制限でなければマイカー通勤を認めない会社や団体も少なくないので、自動車保険を契約する際は注意が必要です。